おやじから一言VOL.Ⅶ
2017.01.22
伊藤です。今年度のおやじから一言も今回も含めてあと2回となりました。
えー早いもので、もう1月21日です。先週の水曜日に私立推薦入試があり、我が進研ズからは3人の進路決定者が出ました。MMMくんは明成高校総合コース、NNNさんは聖和の進路総合コース吹奏楽系へ、そんでLLLくんは城南高校探究科です。本当に良かったですな。みんな目標があってその高校に進学したんだから、それを忘れずにバリバリ頑張ってほしいですな。またDDDさん、EEEさんが東北高校の公立併願奨学生入試で見事S特待を勝ち取りましたぞ。これで仮に公立がダメだったとしても、東北高校にほぼ無料で通うことができますな。まずまずこちらも良かったですな。まあ気を緩めずにしっかりと志望する高校に照準を合わせていきましょうね。
さあ、いよいよ私立高校の一般入試が始まりますな。決戦の日は1月25,27日。受験生としての心構えをしっかりと持って、きちんと受けてきてほしい。決してふざけてバカ騒ぎはしないこと。ちょっと、ここで皆さんを締めるためにも過去に実際にあったエピソードを書こう。某私立高校に受験をしに行ったAくん。高校の敷地内に入っても、友だちと大きな声で笑いながら、ふざけていたらしい。その様子を見ていた先生がこれはひどいぞ、ということになり、うしろからつけた。その先生は2人が受付後、すぐに生徒の名前と受験番号を確認した。その受験番号から面接する先生へ「この生徒は態度が良くない、面接で確認してください。」というようなことが言われたらしい。
面接でどのようなことをきかれたのかはわからないが、おそらく厳しい質問をされたのだと想像できる。結果はAくんとその友だちは不合格。Aくんはその高校しか受験していなかったので、大パニック。偏差値が50位はあったので、公立を受験してくれればと思ったが、Aくんは公立で行きたい高校がないらしい。家族で話し合った結果、もう一度同じ高校を3月中旬に行われる二次試験で受験するということになった。不合格にどうしても納得できないワシはその高校の教頭に電話し、なぜAくんが不合格になったのかを調べてほしいと依頼した。翌日にその教頭先生から連絡があり、前述のようなことがあったことが発覚したのだ。しかも、その時言われたのが「伊藤先生、Aくんは二次でウチを受けても落ちるよ。」とのこと。理由を聞けばAくんの名前が載っている不合格者リストに「再審不可」と書かれていたようだ。この再審不可が書かれていると二次でも合格は無いらしい。そのことをワシはAくんの母親にそのまま伝えた。結局Aくんは別の高校の二次試験を受けて合格し、その高校に進学した…
受験らしくきちんとマナーを守る。これは当たり前のことだ。君らは中学校の看板を背負って受験していることを忘れてはダメだ。ちゃんと服装、髪を整え、持ち物を家族の人にも確認してもらい、時間的にも余裕をもって行動しよう。受験は真剣勝負の場であることを忘れるなよ。
さて、今回1月模試の結果だ。冬期講習で頑張った分が結果に出てくれたかな…
まずは12月の結果だ。
●新みやぎ模試 12月度
上段:受験者平均点 中段:塾生平均点 下段:塾生平均偏差値
国 | 数 | 英 | 社 | 理 | 計 | |
全体 | 63 | 51 | 51 | 50 | 59 | 274 |
塾 | 66 | 62 | 56 | 58 | 66 | 309 |
SS | 51 | 54 | 52 | 53 | 54 | 53 |
●新みやぎ模試 1月度
国 | 数 | 英 | 社 | 理 | 計 | |
全体 | 60 | 48 | 54 | 57 | 60 | 279 |
塾 | 59 | 59 | 58 | 61 | 68 | 305 |
SS | 50 | 55 | 51 | 52 | 54 | 53 |
むむむー、横ばいですか。いかに受験生みんなが本気になって勉強しているかがわかるな。それにしても残念だ。ただ、それを言っても何も生まれない。本番の私立入試、公立入試で合格という結果を出そうぜ。そうそう今年は高専受験者もいる。頑張るしかないな。
先日、予備調査が出た。公立前期を受験する者たちにとってこの倍率はかなり気になるわな。
ウチの塾生に関係があるところをいうと仙台一6.63倍、利府(普)2.13、宮一(理数)1.06倍、松陵1.10倍、仙台商1.51倍、仙台三(普)4.08倍、三桜1.32倍、泉(普)1.26倍。仙台一、仙台三は本当に人気があるね。まあ仙台一は上位校では唯一評定の壁が無い学校だから、エントリーしやすいのは当たり前だ…けど、それにしてもすごいよね。近所にある仙台三は今年も4倍超ですよ。前期の倍率以外にも予備調査の倍率も出ていたね。これはまだ本番の倍率ではないので参考程度に考えるようにしましょうね。ただ、ここで倍率が低く出ている学校は本番での倍率が高くなる傾向がある。低いから、入りやすそうに見える。だから集まるのだ。倍率は合格しやすさの基準だから、気になるのはすごくわかる。しかし、これに過剰に振り回されてはイカンぞ。1.2倍というのは12人中10人が合格と言う意味だよな、1.4倍というのは14人中10人が合格ということだ。公立の受験は似たような成績の者が受験するから、1.2倍と1.4倍の差は得点にすると500点満点でおそらく6~8点分位だと思う。まあ、この6~8点がとても大きいと思うかそうでもないと思うかは個人の判断になるが、めちゃめちゃ大きな差とは言えないだろう。だから倍率が0.1倍上がった下がったで喜んだり悲しんだりするのはあまり意味がないということを言いたいのだ。
今はとにかく目の前の私立の受験だけを考えよう。尚絅、ウルスラ、東北学院、聖和あたりの問題はけっこう難しいよな。それは君らが過去問をやっていて分かっているはずだ。また、ある程度
傾向はつかんでいると思う。例えば、尚絅、東北学院、育英あたりは数学で大問1か2で難しい問題が1問出題される、など。しっかりと頭の中に入れておこう。そうそう数学は他の教科と違って大問1の計算と最後の方に出題される難易度の高い問題の得点差はほとんどない。4点と5点とか。だから、何を言いたいのかというと、「あまり難しい問題に時間を取るな!」と言いたいのだ。補助線を2,3本引いて相似の関係をなんとか見つけて、7、8分もかけてようやく5点。一方、大問で連立方程式を一問解いて4点。あれもこれも全部解いてやるわよ!と鼻息を荒くすることはない。取れるところを確実に取る!そうそう大問の(1)はパーフェクトに解いていてほしい。(1)のミスは(2)以降に影響する問題が多いのは君らも分かるだろう。ここは慎重にいかなくてはならんぞ。
肝に命じておけ!私立は、特進以外は6割も取ればまず受かる。育英フレックスや東北文教、生文、明成、聖和、常盤木、白百合LIあたりは4~5割くらいでも受かるだろう。もちろん、「東北(創進)250点以上でS特待」のように一般入試の翔特待生を狙っているような人たちは合格は最低条件として考えているのだから、話は別だけどな。
ワシが個別ゼミで教えている小学生がいる。成績は中の中だ。その生徒は柔道をやっている。週5日の練習は夜9時まで行われる。ワシの個別ゼミが終わってからも練習だ。「柔道は好きか?」「うん」「どういうところが好きなの?」「うーん、技が決まった時かなー、あとみんな喜んでくれるしね」この「みんな喜んでくれるしね」というところがおそらく本音なのだと思う。昨年リオでオリンピックがあり、メダリストたちのコメントはほとんどが「応援してくださった皆さんのおかげです」というような内容だった。きっとあまりにもありきたりのコメントで誰も覚えていないよね。だけどそれが本当の気持ちだったのだと思う。応援してくれる人の為に頑張る。応援してくれる人がいるから頑張ることができる。応援してくれる人たちが、自分が負けた時は一緒に悔しがってくれたり、勝った時は喜んでくれる。君らの家族もきっとそうなのではないだろうか。自分を応援してくれる人のためにも、受験の途中であきらめてはイカン。最後の教科が終わるまで、しっかりと集中してきてほしい。それが自分を応援してくれている人たちに対しての礼儀だ。
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