進研学習会ブログ

2018 おやじから一言 vol.5

2018.11.22

おやじから一言は塾長イトウが模試の度に中3会員に発行している。 もちろん「本物」は生徒の実名である。

しかし、ここでは匿名とさせていただきます。 そうそうこの「おやじから一言」は文章の形体がごちゃごちゃですので予めご了承ください。

いやー朝晩と冷えるねー。ワシの趣味ナンバー1のバイクもそろそろ終わりですな。また来年の4月になったら一緒に遊ぼうね。という感じだな。まあ、ワシのことはどうでも良い。
キミらに前から言っているように今月は私立受験校、公立前期受験校を決定し、それを学校に伝えなくてはならない。何人かの生徒に「私立、もう決まったか?」ときいているが、例年よりあまり迷っている者は少ないような気がする。私立受験校でまだ迷いがある人はこちらも一緒に考えるので面談時にでもいや授業後でもこちらに話してちょうだいな。
さて、さっそく今回の模試の結果を見てみるべ。と、その前に前回の模試結果を確認だ。
●新みやぎ模試 10月度

 
全体 54 47 52 57 51 261
53 58 56 60 54 280
SS 50 55 52 51 51 52

9月がSS53だったのが、10月に52に下がっちゃったのよね。これじゃ、マズイよな。そんで第一回の二者面談をしたな。「今度の11月模試では何とかSS50を取ってほしいね。内申が3.8だからSS50を取ったら仙台高校を受けてもおかしくない感じになるよ」などと目標偏差値を決めたりしたよな。キミらもそれなりに勉強しているかもしれんが、周りの連中もやっているのよ。もちろん全員が勉強に集中しているわけではない。まあ、2割くらいの者が半年前と同じ程度しか勉強してないんじゃないかな。まあ、そんなもんでしょ。嫌いな勉強を全員が真剣に取り組むとは到底思えない。んじゃ、勉強していない者たちは志望校に落ちるかといえば、それはわからん。勉強していなくても受かるようなところを受ければ受かるわな。現時点でSS57、評定3,7もあればこれから多少サボっても富谷くらいになら受かるんじゃないのかな。どこの高校でも構いません!親もどこでもあなたの好きなところへ行きなさい!というのであれば、あまり努力をしなくてもどこかの高校には入れるべな。しかし、入りたい高校があり、その高校に入るためならなんぼでも努力しまっせ!と言うのであれば、本当に「今」やらなければならん。意識しなくてはならないのが、自分と同じ高校を受験する人たちが今、どれくらい頑張っているか、ということだ。泉(普)を受ける奴がSS40位の者たちがあまり勉強していないのを見て、「おれの方がよほど勉強しているな」と思っているようであれば、全くのアホである。SS56位の生徒で泉を受けるのであれば、平日4時間、休日6時間程度は勉強してほしいものだ。
さて、今回はこんな感じです。
●新みやぎ模試 11月度

 
全体 58 56 49 59 57 279
55 64 51 62 59 290
SS 48 53 50 51 51 51

こりゃ、最悪だな。この時期にSS51とは…。一人ひとりを見ていってもSS5以上下がっている奴が6人もいるではないか。これはちょっとヤバいぜ。もっと危機感をもってやらないとまだ下がるぞ。今、やっている勉強がテストの結果に反映されるのには2ヶ月位かかると言われている。つまり逆算すると今から2ヶ月前。9月の学習状況が今回の結果に出ているということになるのだが、今回ダメだった人たちは心当りがあるのではないだろうか。まずは今回の模試の復習だ。まちがったところの半分でいいからやってみよう。まあ、「僕は今回のSS、合格率で満足です!」という人はやらなくてもいいよ。今の時期になってもやらない奴は何を言ってもやらないんだろうし…。そんな奴は放っておくべ。12月はいよいよ私立過去問の演習が始まる。ここでしっかりと自分が受ける学校の問題傾向をつかもう。古文が必ず出る学校、立体図形に関する問題が必ず出る学校…。私立はクセがあるので、そのクセを見つける意味でもきっちりとやってくれよ。
今回自己ベストのSSをたたき出した奴はこいつらだ。ちょっと少ねーな。

名前(中学)  7月  8月  9月 10月 11月
AAAAAA 八乙女 60 64 59 63 65
BBBBB 南光台 54 52   56 58
CCCCC 付属 51 52 51   54
DDDDD 西山 39 41 44 41 45

むむー、たった4人ですか。しかし、今の時期に自己ベストを出すとはスゴイことですぞ。ハイ、オメデトー。文具とアイス券プレゼントだ。寒いところで食うジャイアントコーンはうめーぞ。みんな次は12月2日、スグ来るぞ。目指せ自己ベスト!
 

昔ウチの塾にいて広瀬高校へ、そして筑波技術大学へ進学したあだ名が「マルちゃん」という鶴中出身の者が早川というこれまたウチの塾にいた者と一緒に9月に顔を見せに来た。
マルちゃんは中学3年時に自分の目が「おかしい、見えない」と感じ、病院へ行った。病名はここでは書かないが、直らない病気だ。目が見えなくなり、夜歩いて電柱にぶつかることもあった。体育の時間でバドミントンをやってもほとんどがカラ振り…。勉強の方はといえば、ウチの塾の万年Cクラスといえば、何となくわかってもらえるだろう。中学卒業後、広瀬高校に進学し、高2時に生徒会の副会長に立候補した。ある時、ウチの塾にきて「先生、ボク生徒会の副会長に立候補するんですが、その演説の原稿を一緒に考えてくださいヨ」「おもしれーな、んだば一緒に考えるべ」その後、いろいろと広瀬高校のことを質問攻めにした。「演説はインパクトが大切だ。ありきたりの真面目な公約では誰も聞く耳をもってくれない。ところで広瀬高校にアイスの自動販売機あるか?」「ないっす」「んじゃ、僕が副会長になったら、アイスの自販を設置します!というのはどうだ?」「良いっすね」 まあこれで副会長になれたとワシは思うのだが、本人は「僕の人柄ですよ」と否定する。この頃にはもう体育ができない状態になっていた。その後、数ヶ月が経ち、今度は「修学旅行が憂うつです」と言ってきた。話を聞くと「医者から修学旅行では白杖(目が不自由な人が使う白いつえ)を使うよう指示された。」らしいのだ。白杖をもっていれば周囲の人たちへはっきりと障害者であることを示せるので、安全度が高まるということなのだろう。しかし、目が不自由な人がグループにいるということは、グループの人たちにいろいろな意味で迷惑をかけてしまうと思っているのだ。確かに駅で階段の上り下りなどは、時間も注意も必要になる。エレベーターを使用する方法もあるが、けっこう時間がかかってしまう。階段一つでもいろいろと考えなければならないのだから、やはり限られた時間を効率よく回りたいと思う人たちからすれば、マルちゃんはちょっと負担になってしまうだろう。そんな気持ちを察しているのだ。
修学旅行が終わり、「どうだった?」ときくと「最悪でした」とのこと。あまり、細かくきいてしまうとマルちゃんもいろいろと思い出してしまうかもしれないと思い、適当に話をはぐらかした。高校卒業後は国立の筑波技術大学に進学。目、耳が不自由な人たちが学ぶ大学だ。朝飯は近くのコンビニに買いに行く。この頃、視野(見える範囲)は左が0、右が1~2%にまで落ち込んでいた。ワシからのLINEに返信があるので、まだギリギリ読めるのだろう。中学時にサッカーをやっていたということもあり、大学ではブラインドサッカー(目が見えない人たちが行うサッカー。ボールに鈴が入っていいる)部に入っている。筑波技術大はブラインドサッカーでは強豪校だ。大学3年になった今年の4月から寮を出て、アパートで一人暮らしを始めた。「目が見えないのに一人暮らしとは…」と単純にワシは驚いたが、本人は「まあ、なんとかやってますよ」とケロッとした感じで言ってきた。「先生、こいつ目が見えないから、床のホコリとかゴミ箱周りが汚いんですよ」と一緒に来た早川が言う。
マルちゃんと鶴中時代からの友人である早川は仙台商業を卒業して大企業の工場で働いている。この早川が時々仕事が終わってから、高速道路を利用して茨城県の筑波までクルマで行くのだ。もちろんマルちゃんに会いに行くために。マルちゃんのアパートの掃除などもしてくるらしい。冷蔵庫にある食品の賞味期限が過ぎたものの処分や賞味期限が近いものを手前にしてくるなどもしてくる。また、ディズニーランドに一緒に行ったりもしている。早川ともう一人鶴中時代の仲間がいるらしいのだが、その者もまた早川と同様にマルちゃんに会いに行っているらしいのだ。マルちゃんはこの2人に対し、感謝しているのだろうが、それは口には出さない。それどころか「僕がいるからディズニーに行っても障害者の特別パスでほとんど待たないで乗れるんだから、感謝してほしいもんですよ。」とマルちゃんが言う。「確かにマルちゃんがいるとかなり助かるわー」と早川が返す。ワシが「マルちゃん、絶叫系って大丈夫なの?」ときいた。「最高っすヨ、目が見えないからものすごく怖くて、楽しいっスヨ」「こいつその特別パスを利用してほぼ待たないでインディジョーンズとか何回も乗りまくるから、こっちは疲れますよ。」早川が笑いながら言う。
仕事が終わって、そのまま筑波へ。おそらくノンストップでも4時間以上はかかるはずだ。仕事が終わって、そのまま筑波はかなり疲れるだろう。本当の仲間がいることがうらやましい。親友がいることがうらやましい。ワシにはそこまでの関係を築けた友だちはいない。キミらはこれから高校生になる。いろんな人たちとの出会いがたくさんあるはずだ。一生涯つきあえる人と出会えれば良いな。だけど、それってやはりハートなんだろうね。ハートが強くて優しくて、他人の気持ちを察することができる人はきっとマルちゃんたちのように「真の親友」ができるんだろう。きっと、早川もその友だちも筑波のマルちゃんのところに行くことが負担ではないんだろうね。一緒に遊びたいから、顔を見たいから行くのだろう。
 今回の「おやじ~」はちょっと受験のことから外れたかもしれんが、「親友とはどういう存在なのか」を考えてほしくて書いてみました。

 

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